令和4年度は、A:次世代モビリティ、B:最先端再生可能エネルギー、C:環境改善・資源循環、以上3つのテーマで公募を行い、計9件のプロジェクトを採択しました。
各プロジェクトの進捗状況及び成果報告について、以下ご紹介します。
なお、3年間の事業成果が社会実装につながるよう、各テーマの知見を有する外部有識者からの助言を得るレビューを令和6年9月に実施しました。
A:次世代モビリティ
空飛ぶクルマ、ドローン (代表事業者:NTTコミュニケーションズ株式会社)
◇目的
・空飛ぶクルマの飛行に向けた課題や対応策の検討
・空飛ぶクルマの実機飛行、社会実装の加速
◇概要
・小型ドローンの試験飛行
・空飛ぶクルマ実機の試験飛行(機体の開発状況等による)
・社会受容性向上のためのイベント(模型展示等)の開催
水空合体ドローン (代表事業者:KDDIスマートドローン株式会社)
◇目的
・世界初の「水空合体ドローン」、自動充電ポート付きのドローンを
用いた水中・地上構造物の点検を実施
・遠隔制御・自律飛行を行うための機体や運航管理システムを検証
◇概要
・水空合体ドローン、充電ポート付ドローンの試験飛行
・水中・陸上構造物の監視、点検
・モバイル通信を用いた運航管理システムの検証
B:最先端再生可能エネルギー
洋上浮体式太陽光発電 (代表事業者:三井住友建設株式会社)
◇目的
・国内初となる実用化に向け、洋上浮体式太陽光発電を技術実証
・複数種類の発電システムを設置して比較検証し、社会実装に繋げる
◇概要
・複数の浮体システムの設計・設置
・洋上に対応した係留システムの設計・設置
・発電量等の比較検証
洋上浮体式太陽光発電 (代表事業者:東急不動産株式会社)
◇目的
・国内初となる洋上浮体式太陽光発電の技術実証を実施
・発電システムや蓄電技術に加え、電力の海上輸送の実証を行い、
洋上浮体式太陽光発電の社会実装を図る
◇概要
・発電システムの設計・設置
・発電量の検証・評価
・洋上での蓄電池への蓄電
・自動航行帆船による海上輸送
舗装式太陽光発電 (代表事業者:東亜道路工業株式会社)
◇目的
・新規開発した舗装式太陽光パネルの実証を実施
・沿岸部での使用が可能で耐荷重性能の大きい舗装式太陽光パネルの
技術を確立
◇概要
・舗装式太陽光パネルの設計・設置
・耐久性・安全性の検証・評価
・配線ケーブルの施工の検証・評価
・路面接着用樹脂による施工の検証・評価
垂直軸型風力発電 (代表事業者:株式会社チャレナジー)
◇目的
・輸送設置が容易な可搬式風力発電システムの実証により技術の確立に繋げ、
災害時の電源供給等にも資する風力発電の社会実装を図る
◇概要
・可搬式風力発電システムの開発・設置
・発電量・安全性の検証・評価
垂直軸型風力発電 (代表事業者:三鷹光器株式会社)
◇目的
・多段積載式発電機器の実証を行い、高効率な風力発電技術を確立
◇概要
・多段積載式風力発電システムの開発・設置
・発電量・安全性の検証・評価
C:環境改善・資源循環
水質改善 (代表事業者:株式会社イノカ)
◇目的
・水槽と中央防波堤内の海中で技術実証
・ヘドロに起因する悪臭の軽減や水質の改善に資する技術を確立
◇概要
・実験水槽にて東京湾の自然環境を再現
・実験水槽及び中央防波堤エリアにおいて、鉄鋼スラグを
活用した水質改善策を検証・評価
水面清掃ロボット、多機能桟橋 (代表事業者:炎重工株式会社)
◇目的
・海洋移動ロボットにより海ごみ回収を行う技術実証を実施
・海ごみを清掃する自動運転・自動充電ロボット船と高機能桟橋の
連動運用技術を確立(国内初)
◇概要
・海ごみ清掃ロボット船の開発
・自動運転や自動充電を実現する高機能桟橋の開発
お問い合わせ
計画調整部プロジェクト推進課
03-5388-2131
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