令和5年度は、A:次世代モビリティ、B:最先端再生可能エネルギー、C:環境改善・資源循環、以上3つのテーマで公募を行い、計6件のプロジェクトを採択しました。
各プロジェクトの進捗状況について、以下ご紹介します。
A:次世代モビリティ
空飛ぶクルマ用浮体式ポートを核とした、陸海空のMaaS実現 (代表事業者:野村不動産株式会社)
◇目的
・空飛ぶクルマ用の浮体式ポート、陸・海・空のMaaS実現に向けた
システムの構築及び運行実証
・都市機能の強化や地域活性化等の社会課題の解決を図る
◇概要
・空飛ぶクルマ用浮体式ポートの検証
・旅客受入れを行うターミナル施設運用時の課題抽出
・陸・海・空のマルチモーダルMaaS実現に向けた
シームレスコネクティングシステムの構築
空飛ぶクルマの実証飛行 (代表事業者:丸紅エアロスペース株式会社)
◇目的
・米国LIFT AIRCRAFT社製空飛ぶクルマ「HEXA」実機による
実証飛行
・社会受容性向上の促進
◇概要
・空飛ぶクルマ「HEXA」実機による中央防波堤での実証飛行
・パイロット操縦による海上経由二地点間飛行
・都民向けイベントの開催
B:最先端再生可能エネルギー
風力を活用した水素生産船による水素サプライチェーン構築 (代表事業者:株式会社商船三井)
◇目的
・風のみからクリーンエネルギーである「グリーン水素」を
創り出し、ゼロエミッションでの輸送と陸上、離島や洋上インフラ
へのエネルギー供給の実装を図る。
◇概要
・水素生産船"ウインドハンター"の実証セーリングヨット
"ウインズ丸"を航行させ、風から「グリーン水素」を生産
・生産した「グリーン水素」を船内に貯蔵
・貯蔵した水素(キャリア)を輸送して中央防波堤で陸揚げし、
陸上への水素エネルギー供給を実施
海水からの水素生成 (代表事業者:アンヴァ―ル株式会社)
◇目的
・海水からの「グリーン水素」生成の実証を通して、周辺の交通
機関や工事現場への供給へ繋げる
◇概要
・水素生成電極・膜を使って、海水から「グリーン水素」を生成・精製
・試験設備に再生可能エネルギー由来の電力を供給して水素を生成・精製
・MOFによる水素の純度向上と、交通機関等でのエネルギー有効性検証
C:環境改善・資源循環
コンクリートへのCO2固定化 (代表事業者:清水建設株式会社)
◇目的
・大気中のCO2をコンクリートに吸収固定化させる世界初の技術
であるDAC(Direct Air Capture)コートの性能や技術効果を可視化
・都市におけるコンクリート構造物の長寿命化と気候変動への対応を
促進
◇概要
・DACコート実証用モックアップの製造・設置
・実環境下での実証によるCO2固定量の評価と鉄筋の耐食性評価
・東京都におけるCO2固定量の試算
微細藻類の海上培養 (代表事業者:株式会社アルガルバイオ)
◇目的
・閉鎖系及び半透膜を用いた半開放系培養装置による、実海水を用いた海上培養技術を確立
◇概要
・複数種の微細藻類による、実海水および半透膜を用いた
半開放系培養装置による海上培養実証
・実海水を用いた閉鎖系培養装置による海上培養実証
・海上培養における培養管理情報技術の検証
・ 自然エネルギー・天然資源を利用した培養効率およびコストの検証・評価
・海上培養由来の藻類バイオマス利活用の検証・評価
お問い合わせ
tokyobayesg(at)section.metro.tokyo.jp